高垣彩陽さんに直撃インタビュー
最初、ドラマCDの話を伺って、すぐに原作を買いに行ったのですが、最初1巻の表紙をパッと見たときに、気が強い主人公なんだと思っていて、中身を読んでみて、びっくり!みつるが女装していた姿だったのか!という衝撃がありました。
「小林が可愛すぎてツライっ!!」の作品の特徴というか、魅力でもあると思うのですが、めごとみつるという男女の双子がいて、めごはあまり積極的ではないけれど心やさしくて、みつるは活発でモテて…。性別も違う対照的な二人が入れ替わるので、ヒロイン(めご)としての視点で楽しめるし、ヒーロー(みつる)としての視点でも楽しめるので、少女マンガにとどまらないいろいろな見方があるなと思いました。
少女マンガなんですけど、いろんな要素が入っていて、なんて味わいどころがたくさんあるマンガなんだろうと驚きました。
まず原作を読ませていただいたときに、めごちゃんのかわいいさに衝撃を受けました。私は、あんまりかわいいキャラクターを演じることが多くないので、とにかくものすごいプレッシャーでした(笑)。“可愛すぎてツライっ!!”というからには、めごとみつるの“小林”が可愛くなければ成り立たない作品タイトルになっているので、めごのかわいい部分を、ちゃんと声で伝えられるのか、ドラマCDの時から、作品に対する緊張感というか恐縮する気持ちがありました。
そして、いざめごの収録を始めて、まず思ったのが、びっくりするぐらい、蒼くんが大好きということです(笑)。蒼くんとの何気ない日常や、それぞれのイベントがあって、ゲームでは、蒼くんやみんなとの会話を楽しむという面あると思うので、台本をよみながら微笑ましいなと思いつつ、甘々な原作がゲームになるということは、クリスマスや、バレンタインがくれば、そりゃもう日常生活では、なかなか言う機会もないし、言ったこともないようなセリフが飛び出してくるんです!もう甘過ぎて、恥ずかしくなってしまいます!(笑)
タイトルどおり「小林が可愛すぎてツライっ!!」って私も思ってしまうぐらいに、すごいかわいいセリフがいっぱいでてくるので、彼女のかわいいさや、純粋な気持ち、ちょっと抜けているところ…。そういうめごの魅力を、いかに伝えられるのかというハードルの高さに、収録は結構、緊張の場です。

みつるについては、実は、あまり言ったことがなかったのですが、私の夢がひとつ叶ったんです!男性の役で女性の向けてのゲームの役をやるのが、ひそかな野望で、憧れていました。男の子の役は、やらせていただいたことはあるのですが、女性に対して甘い言葉を囁くとか、女性に対して恋愛感情を持つ役は、今まであまりご縁がなく、すごく憧れがあったので、男性キャラクターとして、女の子をキュンとさせるステキなセリフが、自分の中ですごい新鮮ですね。ほんとに嬉しくて、新しいチャレンジでもあるのでとても楽しいです。
みつるは、かわいらしい見た目ですが、男気があって、蒼くんとは違うかっこいい部分がある。みつるの魅力は、みつるの魅力で、それをプレイヤーの方に存分にお届けできたらいいなと思っています。
めごは、みんなが微笑ましいと思う部分や、蒼くんのために一所懸命になってでた言動が、とんでもない方向にいっていても、それがかわいいとか、そういういろんな意味のかわいさを持っている人。でも、実は根っこの部分で、自分がこうって決めたら、いい意味での頑固な部分もあると思うので、やわらかい雰囲気の中に、強さもあって、同性としても、共感できる部分もあると思うんです。めごちゃんは、見た目は、すごいかわいいらしいんですが、ゲームでもいろんな場面に直面する中ででてくる、彼女の持っている魅力だったり、やさしさだったり…内面に持っている芯の部分が届いたらいいなと思いながらマイクに向かっています。そして、なにより“蒼くん大好き!”というのを念頭においています。

みつるは、めごと正反対な性格に見えて、実は芯の部分がめごと一緒で、みつるも見た目はかわいいらしいんですけど、男気があり、茶目っ気もあって、いたずらっこな面も持ってはいるですが、根はとってもいい子。自分が好きになった子に対しても純粋だし、原作での紫乃に対しての真っ直ぐさも含めて、本当にいい奴だなて思います。そういう男らしさという部分も意識しながら収録に臨んでいます。勉強はあまりできないですけど、でも、この人のタメにとか、一度決めたら勉強も頑張れる心の強さが魅力のひとつですね。
めごとしては、「蒼くんのために」「蒼くんを喜ばせたい」「蒼くんに嫌われたくない」「蒼くんに会いたい」「蒼くんと○○」という風に、蒼くんが行動の動機になっているんです。だから、もちろん印象的なシーン、セリフはいっぱいあるのですが、ゲームの中で一番多く言っている「蒼くん」「真田先輩」というセリフが印象的で、めごとしてもいつも大切にしたいセリフでした。
それと、ゲームオリジナルキャラクターのエリオが、海外から留学してきて、周りの人たちとの関係性がどうなるかにも注目して欲しいです。

みつるも、原作ではあまりクローズアップされていなかった、ハロウィン、クリスマス、バレンタインなどの季節ごとのイベントも印象深いです。そのイベントならではの姿や会話を、皆様にも楽しんでいただきたいです!
最初に聞いた時に、なんてキラキラしてかわいらしい曲と歌詞なんだという印象でした。
この曲はめごが歌ってはいるのですが、この作品の世界観を歌っているということを伺って、なるほどと思いました。
歌詞は、めごの気持ちでもあるし、ここは蒼くんのことかな、ここはみつるなのかなとか、この部分は、梓なのかなとか…。その4人の気持ちを一曲にして、めごが歌わせていただいている曲になっています。みんなそれぞれ性格も個性も違うのですが、何が一緒なのかというと、“恋をしている”ということ。それもいろんな温度でいろんなかたちの恋のあり方なんですが、歌詞にある「君に恋した」の「君」が、蒼くんなのか、めごなのか、みつるなのか、梓なのかっていうのは、それぞれの目線でこの曲を読み解いていただくのも、聞き方としては面白いんじゃないかなと感じました
ドキドキとか恋したとか、はっきりした言葉が入ってくるので、そういうところを、セリフのように言葉として伝えられたらいいなと思いながら、好きっていう気持ちを全体に込めて歌わせていただきました。また、ひっくり返った運命とかくるりと回るとか、めごとみつるの二人が入れ替わるというこの作品のおもしろさを伝えている歌詞でもあるので、そういう部分はちょっとコミカルに伝えられたらいいな、なんて思いながら歌いました。キャラクターソングでもあるし、こばかわのオープニングテーマソングなので、「小林が可愛すぎてツライっ!!」の作品の紹介というか、作品世界のことも歌っているし、それぞれの登場人物の関係性だったり、性格や内面も歌っているなと思うと、キャラクターソングとして、めごの気持ちだけを歌っているわけではなく、ここはみつるの気持ち、蒼くんの気持ち…と、全てを包むような要素がこの歌の役割なんです。なので、こばかわの世界観や登場人物みんなの気持ちを大切に伝えたいと思いながら歌わせていただきました。
歌詞をじっくり聴いていただくと、きっと新たな発見があると思うんです。ここはみつるとめごのことだなとか、ここは誰の感情かなとか。オープニングとして、ゲームのイントロダクションにもなっていると思いますし、ゲームの中でのいろんな関係性が、よりいっそう膨らむような歌として聴いていただけたら嬉しいです。
OVAやドラマCDで、“観る”“聞く”世界でこの作品を楽しんで頂いていただいていたと思うのですが、今回はゲームということで、ゲームをプレイするみなさんがめごになって、蒼くんとのラブラブなやりとりや、他のキャラクターとの会話を楽しんでいただけるのがゲームの魅力だなと思います。原作を読んでいた方は、自分が作品の中に入る気持ちでめごの目線やみつるの目線で、様々なイベントを楽しんで頂きたいです。もし私がめごだったら、この時、笑っちゃうな泣いちゃうなとか、私だったら”というところでプレイしていただけると思うので、ぜひこのゲームで「小林が可愛すぎてツライっ!!」の世界の中に入って頂いて、一層、この作品を楽しんで、もっともっと好きになって頂けたら嬉しいです。それから、フルボイスなので初めて声がつくキャラクターたちにも注目です!
ぜひぜひ、プレイして、たくさんキュン萌えMAXしてください!